8月17日&8月24日 浅草山塊 官民境界杭 確認歩道整備作業

 8月17日は営林署OB・宿関係、現役森林官計4名でムジナ沢登山口から歩き始める。
旧林道を横切り、ヤジマナ沢に入る。ヤジマナ沢からしばらく遡行し左岸尾根に取り付く。
左岸尾根をしばらく登り、境界杭に沿って鉈や携帯鋸でカットしながら進む。
この、国有林と民有林の境界は一般地図に記載されておらず、ほぼ藪に限りなく近い道である。
一般登山道を歩いていると、忽然と赤ペンキや札のような目印が現れ、道モドキのようなものが現れることがあるが、これが官民界の『道』である。
この界域は5年前に手伝いで通った事がある。しかし、随分と藪は発育し、鉈目を目で探しようやく見つける場所も多い。
アイヨシ沢を越えたあたりで昼食となった。
既に雨が降っており、昼食を終えたあたりで雨は酷くなった。
途中で、ツチアケビの花を見つけ、雨の中デジカメで撮る。雨はなお土砂降りとなり、長靴の中まで水が浸入し足が重くなる。
ムジナ沢の大きな川音が聞こえてきた頃午後3時を回っており、ここで折り返すことになった。
終日鉈を振り、手はかなりの疲労となり、目の近くを集中的にブユに食われボコボコになった。

 8月24日。今日は1名減の計3名で桜曽根登山口まで車で上がる。
桜曽根登山口から遥か昔に切られた林道を歩く。既に大藪となっており、僅かに過去に車道であったかも知れない・・と言う程度のものである。
元営林署のOさんリードで、ヤジマナ沢左岸尾根付近から藪漕ぎで下降。途中でアイヨシ源頭に下降。
アイヨシ沢を下降してゆくと、急なナメがあったりし、若い森林官は上手く歩けない。
そこをひたすら下ると、8月17日に歩いた『道』に合流した。
既に切り開いてある境界道を歩くと、17日最終作業点に到着。しばらく作業し、昼食。
 今日は暑い日になると言われてい。確かに暑いと感じるが、日陰のブナの原生林は風が通り、爽やかな涼しい風があった。
 昼食後しばらく作業していると、方向が直角に曲がり急下降になっているムジナ沢へ向けての『道』となった。
ここは再び戻ってこなければならない場所なので、皆が少し荷物をデポする。
ムジナ沢に着き、再び沢左岸尾根へと作業を進める。
およそ1100m付近まで到達。今度は五味沢へと下りながら作業を進める。
途中で作業終了となり、折り返す。
午後からの日差しは暑く、喉は極度に渇きザックのドリンクをごくごく飲む。
再びムジナ沢に下り、荷物デポ地まで登り返す。息が苦しくきついと感じる。
デポ地で皆で休み、今度は桜曽根以遠の旧林道地まで極上の藪漕ぎを行う。
私は5年前に鉈目を入れたコースを選択し、最初に旧林道に着いた・・・といっても、殆ど藪で、道らしい痕跡があると言った程度のものである。
 林道跡地には、ミヤマヤシャブシ・タニウツギ・リョウブなどの木本が既に2mを越す高さとなり、そこにススキやカメバヒキオコシ・クロバナヒキオコシなどが繁茂している。殆ど藪である。
5時前にようやく桜曽根旧駐車場に着いた。

登山家は尾根歩き、沢・などいろいろジャンルがあるようだが、こういった藪に埋もれるような山歩きもまた、ある種達成感が得られるものである。

画像はムジナ沢付近の変哲もない一風景です。

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