2月26日 大原スキー場東805.9mP

 終日事務作業を行う予定でいたが、シロも思わせぶりに声を出し、自分もまんざらではない。
とりあえず、飛び道具は持参するが、あくまでもトレッキング主体の山と決めていた。
 フォレスト近くの車道に車を停車させ、昨日とほぼ同じルートを歩き始める。バリバリと凍った雪の音がするので、ウサギには早めに感づかれることであろう。
 一旦沢に降り、再び登り返す。
ほどほどの運動にもなり、早めに帰って事務作業をやろうと決める。
 守門岳から穴沢に向かう堰道にぶつかる。
ヒドの上には、ブナが散らばり、見事な青空が覗いている。
まぁ、ちょっと行って見ようか・・と登り始める。
登っていると、結構急で200mほどの直登となる。
何回も休み休み、九十九折にして歩く。
 しかし、何度か通っているが、この辺はあまり大きくはないが、ブナの50年物が沢山ある。
805.9mピークに着くと、眺望は良くなる。ただ、回りはブナの大きいものがあり、すっきりとは見えない。
遠くに妙高山塊らしきものも見えた。
尾根を歩くと、カモシカが居た。
このカモシカも何世代に渡ってここに生息している。
シロは私の先を歩いているのだが、気付かない。
30m近くになり、カモシカの方から「シューッ」と威嚇音を発する。
さすがにシロも気付いて追いかけていくが、すぐさま諦めた様で帰ってきた。
 下りはじめると、かなり狭窄した沢に出てしまった。両サイドが狭くなり、深雪時には回避しなければいけない場所だ。
805.9Pより守門  この805.9mピークは、私が小学生の頃、初めて登った山でもある。
凍み渡りをしながら、「この山の向こうには異国の地がきっとあるのだろう・・」、そして、異国の地はあった。
見た事も無い部落があり、見た事の無い景色があったのだ。

この地が、実は同じ入広瀬村の一部落だと後々知る事になるのであった。

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