2020年 2月21日(金) 白崩橋から浅草岳 テレマークスキー ソロ

ホテル跡7:50  浅草岳13:15 ホテル跡14:50

 日々心労も重なり、膝の調子も今ひとつなので、家でグダグダしたいのが本音ではあった。しかし、天気は安定した好天が予想され、さほど難しい雪ではなかろうと行くことにした。
 ホテル跡には先行者の車が1台。板は普通のノーマル板のようだ。ほかに踏み跡もなく、このトレース一本でも大いに助かると思ったのは束の間、先行者は林道をそのまま踏み進んでおり、早坂尾根からでも取り付くのだろうか。
 白崩林道を右に折れるるとすぐのところに、まだ砂利道が水の通り道らしくところどころ融雪していた。なんとか雪の部分を拾いながらクリア。 
 だいぶ古いスノーシューの埋もれた痕跡があるのみで、新雪の後のトレースが私だけであった。相変わらず、山頂まで行こうという確固たる信念など無く、行けるところまで行ってあとは山スキーの練習をしてくるつもりで出発した。
 林道終点のシラベンノノ沢はまだ開いていたが、その下部は雪が着いており、スキーはそのまま登行できる。
 ツアーコースの道は通らず、そのまま直登で登るが、相変わらずまだまだ灌木がうるさい。また、クラストの新雪で、そこそこ潜り、遅々として進まない。
  2時間以上かかったと思うが、ようやくヤジマナ滝の見える尾根についた。そこから再び、もう少し、もう少しと登りの距離を稼ぎながら最終目的地の嘉平与のボッチ直下に着いた。
 天気は崩れそうもなく、正午をとうに過ぎていたが、このまま帰るには忍びなく、山頂へと向かう。
 結局、山頂には5:25要した。
 帰りは、前岳までシールを着けたまま、なんとか滑走した。
 途中でお一人の女性だろうか、男性だろうか、まったく顔を覆っていたので判別できなかったがスノーシューで登られていた。
 前岳から滑り出すが、不安視していた左ひざがズキッっと痛みをともなってきた。しかし、何ターンかするうちにあまり気にならなくなり、途中のツリーランでは嬌声を上げながら滑走を楽しんだ。また、細かい間隔でブッシュがあったが、そのすき間はアルペンターンで対応した。今日のターンはアルペンターンが8割ほどを占めたと言っても良いくらいである。
 雪質も最初はスカブラのアイバーンのような嫌らしい雪だったが、ヤジマナ沢源頭当たりの斜面は最高の雪質であった。そこから下のヤジマナ滝尾根までもブッシュが多かったが、アルペンターンで競技スキーポールをくぐるように細かくターンし、実に楽しい滑走をすることができた。後半は雪が重かったが、スキーツアーの正規ルートを行ってみようとカンバの大木のある付近を滑走してみた。が、途中の沢が険悪で滑走不可。ふたたび杉植林地に入り、ツアーコースを目指すも、沢が露出しており、ほんのわずかな渡渉部分を見つけツアーコースに戻る。
 後半はヘロヘロになり、テレマークスキーなので踵が上がるため、前転倒せぬようにと踵過重過多になり、何度か転倒してしまった。しかしながら、こんな楽しい山スキーはいつ以来だろうか。
 テレマークスキーで山スキーをやる場合、今まではテレマークポジションで滑走するのがすべてというポリシーを持っていたが、その場その場に応じ、臨機応変に滑走するのが正解な気がした。

 
シラベンノノ沢なんとか渡渉可 
 
ヤジマナ滝尾根 
 
アイヨシ源頭からヤジマナ沢左岸尾根を登る 
 
 
 
ヤジマナ沢源頭尾根を後に 
 
嘉平与のボッチへ 
 
嘉平与のボッチトラバース後の前方前岳 
 
嘉平与のボッチ 
 
山頂 
 
山頂から前岳