2017年5月5日 足沢山〜太郎助山〜百字が岳 2名

茂尻橋を過ぎたスノーシェード手前広場4:10 尾根取り付き4:50 711m三角点5:25 5:30発  足沢尾根JC6:25 6:30発
足沢山7:05 発7:10  内桧分岐直下7:30  太郎助山急登直下平地尾根(崩落個所手前)8:15  発8:25
太郎助山9:30 発9:55 百字ヶ岳10:40  発11:05  太郎助山12:00  発12:25  
太郎助山急直下平地尾根(崩落個所手前)13:20  足沢山14:25  発14:40  足沢尾根JC15:00
711m三角点15:50  発16:05  車17:00

 当初、六十里越近くの大鳥沢から前毛猛山に至り、毛猛山までの往復を考えていた。しかし、前日、仕事の合間に六十里越まで行き、大鳥沢の雪の具合を確認したところ、かなり沢が開き、険悪な状況が垣間見え、このコースは断念。
同日、栃尾の知り合いのA氏2名が官民界尾根を足沢山まで至り、檜岳を目指したが、当該尾根は藪に塗れ、途中で計画を断念し、一転、内桧岳までの往復に計画変更したと聞いていた。
よって、従来登りに使っていた、この官民界尾根は用いず、一般的な茂尻橋以遠の鉄塔尾根を用いることとした。
やはり、尾根は適度に手が加えられ、尾根筋に関しては明瞭ではあった。
ただ、取りつき尾根までの間は、雪が適度に残っていれば何処から登ろうが結果的に尾根道に取り付くことが出来るが、昨日の雪が少ない状態では、ルート設定はやや難しいと感じる。また、まだ夜明け前となると、尚の事藪歩きは簡単ではない。
 毛猛山塊への立ち入りは、個人的に3年ぶりであった。2013年の体力的な挫折など、毛猛山塊へのモチベーションは一挙に低下し、再び立ち入ることは無いのではないか?とすら考えていた。しかし、М氏の桧岳探訪に心を動かされ、また、ずっと出向いていなかった毛猛山塊への自然環境保護業務をも兼ねて入山することにしたのである。
 尾根筋に着くと、より一層、小径木など適度にカットされており、少し整備の悪いレベルの登山道並みとなっている。
いたるところにアズマシャクナゲや、オオカメノキ、イワウチワなどが咲き、まさに春爛漫である。また、クリツグミ・ウグイス・クロジ・キビタキ・オオルリなどの混声合唱に耳を奪われる。加えて、遠くには浅草岳山塊や守門岳山塊が未だ白く屏風のようにそびえている姿は圧巻ですらあった。
 足沢山に着くと、テントが一張りあり、外で2名がパッキングを始めているようであった。話をすると昨日毛猛山に至り、これから下山とのことであった。
太郎助山までは藪は少ないが、以降は劇藪とのことで、アドバイスをいただいた。とは言っても、何回も至っているのでこちらも解ってはいた。
内桧岳分岐の近くの平地の雪堤に、もう一張りテントが幕営されていた。誰も居らず、もう向かったようである。
少し行くと、登山者に名に遭遇。テントの主ですか?と聞くと、そうではなく、自分らは奥只見丸山から縦走してきたという。
つまり、奥只見丸山〜未丈ヶ岳〜赤柴山〜大鳥岳〜二の沢山〜一の沢山〜毛猛山〜中岳〜百次ヶ岳〜太郎助山の道筋を辿ったという事になろう。
二泊ほどされたのですか?と聞くと、そうだ、と言う。
 足沢山から太郎助山直下までは、まずます雪を拾えたと言えよう。
太郎助山手前のだらだら尾根も、そこそこ雪を用いることが出来、コースタイム的にもまずまずと言えた。
自分的には、当初のМ氏推奨案の桧岳登山までの設定はまったく自信が無く、下手すれば足沢山撤退か、引っ張って太郎助山くらいかと言うのが本音だった。よって、太郎助山に着いた時点で、ここがゴール的なニュアンスが持ち上がり、宴会モードになってきたのである。
一方、先行のテント主2名は百次ヶ岳を発つようであった。我々も、時間もまだ早いので、とりあえず百次ヶ岳を目指そうという事になった。しかし、そこからの藪は酷くなり、使える雪提も少なく、おまけに強烈な日差しで遅々と進まない。再び百次ヶ岳で大休止。
太郎助山着時間が9:00頃で、太郎助山での休憩時間と百次ヶ岳の休憩時間を計20分ほど短縮していれば、約1時間の時間的余裕が生まれたのだが、11時近くになってから百次ヶ岳〜毛猛山に向かうのは無謀と判断し断念。
 断腸の思いで百次ヶ岳を下り、雪提を歩いていると、毛猛山の山頂で人が立っているのが確認できた。先行者はもう一泊テン泊するのであろうと思った。
太郎助山を下り始めると、下から藪がさざ波はじめ、ぎょっとしたが、登山者であった。見れば、我々と同じ長靴スタイルの登山者であり、一言二言話した。
この日、5人と遭い、2名を確認したというのは、私の長い毛猛山塊年月の中では初の多さである。
 足沢山からの下りは、久々の長距離登山のせいか、足は重く、踵は痛くなり、腰も軽い痛みを感じていた。
尾根からの下りはやや進路を間違え、鉄塔側の小沢に紛れ込んでしまい、少し遠回りをしてしまった。やはり、今日は、毛猛山まで至らなかったことが何よりも正解だったのだろうと思った。
それにしても、久しぶりの毛猛山塊であり、一種のトラウマをこの山塊に感じていたのだが、それが解消された気がする。
体力的にも、条件的にも厳しい山域となっては来るが、今回のコースタイムから、まだ日帰り毛猛山登山は可能域であろうと思った。


 
 アズマシャクナゲ準備中

 

 
アズマシャクナゲ開店中 

 

 
オオカメノキ 
 
やっと雪が拾えます、至る足沢山 
 
М氏@ 
 
М氏A 
 
 雪塊
 
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