2016年3/15〜3/17浅草岳1300m付近〜ネズモチ平、およびカモシカ調査

3/15
今季初のカンジキを履き、フォレスト手前から歩き出す。
大原スキー場のゲレンデを使い、しばらくして市ノ沢左岸伝いに上る。
新たに砂防ダムが建設され、小雪のせいか、我々が伐採した抜根が懐かしい。
元民宿大原近くから再び市ノ沢を渡るが、ところどころ沢が開き、場所を選ばなければならないほどだ。
なにしろ初山なのでゆっくり水路の段まで登ると、途中でウサギが飛び出した。
くねくねした水路道を行き、平地畑水路トンネル手前でフキの沢沿いに下降。
正味4時間弱の初山歩きであった。


3/16
カモシカ調査実踏2日目。
目的地はネズモチ平一角の白崩沢の切り立った区域である。
ゆっくりと自然観察でもしながら行く予定だったが、山スキーヤーも割と入っているようで、歩きやすい状況となっており、あわよくば浅草岳まで行ってみようと思った。
とにかく雪が少ない。
地元建設業者が車道脇に立てた目印ポールは半分以上露出している。
先行山スキーヤー3名が白崩林道終点で立ち止まっている。
ひとこと挨拶がてら沢の状況を言うと、私の軽装を見て、山に失礼だよと叱責される。
特に反論はしなかった。最初から登山は考えていないスタイルだったので当然と言えば当然である。
980p以降はとりあえずヤジマナ左岸尾根を用いることができる。
以降もスキーをするには問題なさそうであった。
新雪がかなりあり、下はアイスバーンであり、確かに軽装では厳しいと感じる。
本来の目的はカモシカ調査なので、1300付近でヤジマナ沢源頭をトラバースし桜曽根へ取り付く。
桜曽根旧駐車場手前では、すでに夏道が出かかっており、皇太子ご成婚記念の鐘も露出している。
旧駐車場脇には枯れたススキがなびいていた。
旧駐車場端のヒビに足を取られ、少し肝を冷やす。
直下の下降は木をつたい慎重に下降。
植林地に着きほっとすると、直前ををウサギが飛び出す。
こんな時に飛び道具を持ってきていれば…と悔やんだが、猟専ならこのコースは来ないので、どっちみち捕獲できないと悟る。
サンザイマナ沢も大きく窪み、上部から渡る必要があった。
ヤスノ沢、カヘヨ沢も大きく窪み、さらに林道まで登ってから通過。
ネズモチ登山口付近の白崩沢の沢横断洗い越しは露出しており、2.5mほどの積雪しかない。
ネズモチ平大駐車場管理棟は、屋根が大きく露出し、例年の半分といったところであろうか。
最後の車道への下り(通称、人絹坂付近)も、雪が少なく、下降の場所を選ばなくてはならなかった。
元ホテル大自然館7:40 白崩滝見場8:05  ヤジマナ尾根980p9:10 1248p9:40  1300m10:15
ネズモチp12:00  着14:00

 
 ヤジマナ沢左岸尾根 ヤジマナ滝対岸980m付近


 
鬼が面山山塊北岳 


 
 ブナのコケと樹皮の境目が通常の積雪と思われる


 
ヤジマナ沢源頭トラバース 


 
 桜曽根から見る、ヤジマナ沢左岸尾根(通常登行ルート尾根)


 
旧桜曽根駐車場付近、皇太子さま御成婚記念鐘台 


 
旧桜曽根駐車場看板 
 
ネズモチ平大駐車場管理棟 


3/17
午後から別な仕事があるため、一番近間のカモシカ棲息地を訪ねることにした。
自宅裏の山であるので、久々にシロを伴う。
福田石材の構内を通り、腰の痛みを誤魔化しつつのらりくらりと登っていく。
朝はまだ雪が凍っていて歩きやすい。
ちょっと上ると、タヌキの番が走り出した。
シロは全く気付かない。
もう、視力や聴力、体力も相当衰えているためか、なにか居ても気づかないことが多い。
ただ、嗅覚は衰えをしならないようで、タヌキの居た辺りをしきりに眺めていた。
途中でかんじきを付けて鉄塔のところで休む。
しばらくそこで眺めて見るがカモシカらしき生き物は皆無であった。
このまま上り、昨年天然林改良をした場所を通り、ひと回りしようかと思ったが、雪もザラメで歩きにくくなり始めたのでそのまま下山する。
約2時間ほどのシロの散歩レベルの歩きであった。

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