2015年 7月11日 守門岳

 午前中は昼食事の仕事があり、正午少し前に登山口を出る。
7台ほど車が停車されており、一番脇にめずらしく車を停車させる。
気温はぐんぐん上がっているようで、登山意欲は皆無。しかし、1380付近の植生保護ロープ設置が未だであったので向かった。
しかし、前回のようにチェーンソー片手ではないので、かなり楽ではある。暑さにもかかわらず、そこそこのタイムで1000m付近に到着。
ここまでで二組3名の方とスライド。
沢はしっかりと露出し、夏道も窪地も明瞭となっていた。
いたるところにヒメシャガが開花し、暑さも和らぐ。
迫り出した木を数本切り、田小屋分岐へ。分岐の手作り標識はそのままであり、マジックで文字を再度なぞる。
雪堤はわずかになったが、歩幅から判断すると130mほどあるようだ。その厚さを観察すると、まだ2mほどあるようだ。ここが、ニッコウキスゲとコバイケイソウの花畑になるのは、来月になりそうである。
 1380で荷物を降ろし、さっそくロープ設置作業に入る。わずか50mほどなので、ものの20分ほどで終了。
まだ、午後2時を過ぎたばかりであったので、あわよくば保久礼までなどと考えながら山頂まで行くこととした。
 山頂直下ではオニアザミ・ミヤマクルマバナ・キンコウカなどがあり、開花植物も随分と変わってきているようである。
大雲沢はまだべったりと雪が残っている。
山頂で、ケルンを発見。ケルンは高山で見ることは多いが、こんな庶民的な山岳で見るのは稀だ。
青雲岳の木道や緑に誘われて、大岳を目指したい欲求も再び露出した。が、大岳の登り返し部の暑そうな藪を改めて見ると、登行意欲は一気に薄れ、同じ道を戻ることとした。
 帰りは、1380に近い尾根筋の一部に谷川に落ち込んだ深いトラバース部分があり、そこに少しカットしようと思っていた。
前回ここを小型チェーンソーでカットし始めていたが、思いのほかチェーンソーの不具合で作業が進まなかったことと、距離が想定外に長かったこと、また、時間もだいぶ遅かったことから途中放棄して立ち入り禁止テープを施したままであったのである。
ショートカット部分の距離は前回で約25mほどカットしたのだが、まだ20m近く藪が残っていた。そこを軽く手鋸や鉈で、荒っぽく目印がてら突き抜けてみようと思っていた。
矮小の樹木が多く、太さはまちまちであるが、密藪なので割と時間がかかり、現在地が良く解らない。尾根筋の光の度合いによって、適当に切り進んでいくと、夏道に出た。
多少クネクネしてしまったが、あとは来月刈り払い機に笹刃を取り付けて一気に刈ってしまえば新道50mが完成となる。
これを施すことにより、険悪な雪塊が遅くまで残るこの部分を安全に通過でき、多少の体力的な部分も補填できるであろう。
あとは、田小屋分岐付近の遅くまで残る雪堤の安全ルートの設置も考慮し、来季は早めの安全開山ができるよう改良していきたい。

 
田小屋分岐三の芝 
 
1380湿原 
 
山頂から青雲岳 
 
 山頂道標と誰かがつくったケルン
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