2012年9月9日  八十里越え(単独)

集落終点バリケード6:15  吉ヶ平7:30  椿尾根8:45  8:55   山ノ神9:45   番屋峠10:00  10:05
火薬跡10:35   ブナ沢(天然ダム)11:00  高清水沢11:30 11:35   殿様清水12:10  鞍掛峠12:50  12:55
田代平湿原13:45  木の根峠14:25  松ヶ崎15:00  15:05   化け物谷地16:00  右方向平地沢16:30
大麻平17:05  17:10  スノーシェードゲート18:20

 朝、5時少し前に家の者から送ってもらい吉ヶ平に向かう。
栃尾の入塩川へ向かう道から左折し遅場へと向ける峠道を通ろうと向かったが、通り抜け不可の看板があり、やまなみロードを通り遅場へと向かう。

吉ヶ平入り口ゲート



ここから吉ヶ平までは楽に1時間は掛かるであろうと7:30着を予想する。
途中で猿が木を揺すり、威嚇しているのを見、嫌な気分になる。田の稲を狙っていたようだ。
車はほとんど入らないようで、周辺の草は生い茂り、沢筋のカーブに太さ5cmほどの熊の糞が転がっていた。
体調も良くなく、何一つモチベーションは上がらず、片手でリードを引くシロも連れてきていない。
胃腸の具合も悪くなってきたのか、途中で止む無く用を足す。
 車道は基本的に十分通れるが、道路左の小規模崩落や工事中であることもあり、通行不可としているのであろう。また、吉ヶ平に近い最初の橋の袂の道路が陥没し、土嚢を二箇所積んであった。
歩いていると、原付バイクに跨った登山者ではないと思われる男性が通過して行った。
 車道が終わりいよいよ山道となるのだが、あまり藪が酷いようだと断念することも考えていた。
結果、草は多かったが、数ヶ月前に1度刈り払った痕跡があり、この程度の山道であればなんら問題はない。しかし、番屋山との分岐辺りで、草丈が大きくかなり露が付着し、ここで雨具をつける。
雨具を着込んでからも、草薮を予想していたが、1度手が入っているということもあり、ズボンはともかく上着は必要なしと感じる。
 椿尾根までの間は、多少土砂の崩落でルートがわかりずらい箇所は一部あったがほぼ原型どおりで苦労することは無かった。
ここで、給水し若干の食料を補給する。
 三条市在住の知人が山の神辺りまで様子を伺いに行ったらしく、その際、椿尾根から先はかなり崩落があったとの報告を聞いていた。
最初の高捲きを過ぎると、更に大きい崩落があったようで巻きの大きさは更に上をいっていた。また、以前の箇所が更に抉られており、細かくコースが捲かれている状況であった。
 番屋峠からの下りも整備は施されていて、苦労することはなく、ブナ沢へと下っていく。

ブナ沢への下りの途中のブナ林
トンビマイタケが腐っていた

 やはり事前の噂によると、ブナ沢は消滅し天然ダムが出来、高清水沢も・・なんたらかんたらで・・という予備知識はあったものの、想像の域までであり、現状はわからない。だが、ブナ沢の渡渉地点には高く土砂が堆積され、渡渉地点は沼となっていた。

この沼の左側から進入すると山道にぶつかったが、今までの地形が頭に無いと難しい

ブナ沢を過ぎると、過去に崩落した沢の名残跡のような地形を横断するのだが、ここは上部から土がごっそり抜け落ちて、まるで地震の痕の様な地形となっていた。なんとか、目印のナイロンテープが結ばれており、それを頼りながら歩いたが、以前の山道の位置がおよそ解っていないと道に乗っかるのは難しそうだ。

崩落地にはかなりの窪みの面積があるのかまだ雪が残っていた

ここを過ぎ、高清水沢まで行くのであるが、そこらへんは特に変化は無い。高清水沢は抉られているが原型はそのままである。
 地形的な難所は過ぎたが、あとは草付きのところが気になっていた。殿様清水から上部、鞍掛峠にかけての草薮を心配していたが、やはりわかりずらかった。1度は刈り払った痕跡はあるものの、ほど樹木は無い場所であり、草の更新は早い。

さしあたり、鞍掛峠に着く。給水、食事を済ませ、田代平へ向けて歩き出す。
以前であれば、鞍掛峠からは道幅も広く、地元業者の刈り払いも行われ、快適な山道となっているのだが、今は田代平入り口付近の橋の改修工事が行われており、しかも、上部林道はまだ土砂に埋もれておるため山道には手が入っていない。ただ、さほど気にはならないが、荒れているのは認めざるを得ない。

小松横手近く 左から袴腰・烏帽子山・烏帽子の鼻
小松横手近くの草付き  この辺は岩盤なので草丈は短い

 一番心配していたのは、田代平から木の根峠間の湿地に近い部分であったが、予想は的中した。だいたいこの辺かな?といった具合で歩けるからまだ良いが、単独ではモチベーションは極めて低下する状況だ。おまけにヘツリ部は足元が悪いから気を抜けない。
代わって木の根峠から福島側は綺麗に整備されていた。
福島県側も多少地形が変わっている箇所があったものの、比較的岩場が多い地形からゆえかほぼ原型どおりであった。
 妻の迎えを、スノーシェードゲート18:30にお願いしていたので、さほど急ぐ必要も無しと、地形図を眺め現在地特定を試みたが、「只見」を持参しておらず、山の特定が出来ない部分もあったが、後半部分のナメ状の沢の特定が解り、楽しく下った。

大麻平からの車道は全域すべて拡幅が終了したようで、奇妙なカルバート工事が行われていた。
時間は十分あったので、川を眺めたり、休み休み車道を歩いた。

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