2012年6月16日 大原登山口から守門岳&布引の滝周遊

小雨の中、シロと出発。
本日の登山目的は、布引道の不要木の有無の確認とその処理作業、及び、前回雪の下であった不要木の有無の確認とその処理、水場付近からその上部の雪の状態の把握、これらの作業と確認をするために向かうことにした。
明日は六十里から浅草岳をピストンする予定であり、今日守門に行かないと予定が立たなくなってしまうからである。
 駐車場にはワゴン車のような形式の車が2台あり、おのずと6〜7人ほどの登山者がいるだろうと思われた。
ムラサキヤシオやタムシバ・イワカガミなどはすでに遅い感じで、ヤマツツジがかなり咲いていた。相変わらず、一旦新緑として展開したマルバマンサクに葉の一部は枯れている。もしかしたらこれらの現象は彼らなりの世代交代現象なのかも知れない。
 水場付近はまだ雪をかぶっており、水は取れない。そこから上の登山道も見えないが、ちょうど真ん中のヒド状の窪みが夏道である。ここから田小屋道の雪提に取り付き、東の長い雪提を行けば小烏帽子(1384)となる。なお、山と高原地図における小烏帽子の地点は田小屋道との分岐地点を指しており、あまりはっきりとした位置設定はないようだ。
水場から上部はまだ雪も多く、雪歩きに不慣れな登山者は滑り止め用具を使うのが宜しいかと思う。慣れた登山者はスプーンカットなどを利用すれば、さほどでもないかと思う。滑落しても軽い怪我ですみそうだが、少しの怪我であってもモチベーションは一気に下がってしまうので注意するのがよいかと思う。
1384手前は白い雪だが、よく見ると赤テープが両サイドに結んであり、間違うことはないだろう。後は下山時の水場からの夏道の取り付きを間違わないことである。
以降、山頂まで特に問題はないが、今度雪解けが進むと、雪提の下部に夏道が通っている箇所があるので、そこは上部を少し藪に掴まっていくような状況が場合によってはあるかも知れない。
 山頂直下で先行者の折り返しにスライド。5名ほどのパーティーと単独行者のみ。山頂はまったくの一人で、寒い中下着を着替える。雨具を着たままだったので、びしょ濡れとなった。
大きめの弁当だったが、シロの分もあったので、自分はシロと半分の飯の量だけであった。
 単独行者はぐいぐい下った模様で、まったく気配すらもなかった。5人パーティーは雪渓部分で別のヒドから下りそこで追い越した。
下りは布引の滝周回道を下る。ロープの強度や不要木を切りながら下降し、布引の滝のところで虎ロープを縛りなおす。くれぐれもこのロープ自体に捕まり下を覗かぬことを祈るのみである。
その後は、やはり一番不要木の多いこの遊歩道をを作業しながら駐車場に戻った。
今日は珍しく、体も軽く、気持ちの良い山歩きが出来た気がする。遊びの山歩きではなく、作業登山でもあったが充実したいい山であった。
時計を持っていかず、携帯電話でしか確認できなかったが、8:00〜10:00 10:20発〜13:00着くらいであった。

見晴らしから守門岳を眺める
山道はことごとく緑に包まれていますね
シロも脚力低下でずいぶんスムーズに登れない箇所が増えました
愛想に一応撮ってみましたけれど
水場からの眺めですが、中央が夏道です。ここから上は下りに注意
山頂から浅草岳
青雲と大岳、人が見えませんでした
下りながら雪提を撮りましたが、約200mはありますね
布引の滝ですね
布引の滝から守門岳を眺める図、これがなかなか良いのです
その周辺のブナの森
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