2012年3月7日〜11日

 7日。カモシカ調査も兼ね、野兎駆除期間が少し残っていたので出ることにする。
福田石材の入り口付近に車を止め、シロと歩き始める。
20分ほど急な坂を登ると送電線の鉄塔がある。そこを通り抜けるとウサギの足跡があるものの、基本的に古い足跡であるためよく解らない。シロが盛んににおいを感じるらしく。木の袂に近寄るといきなり脱兎に遭遇、シロははりきって追うし、私も狙ったが、安全装置をかけっぱなしであり、間に合わず捕獲できない。
その後も、三角点を経過しひととおり王道コースを巡るが、さっぱりであった。

 8日。状況は極めて悪い。クラストが酷く疲労度が高い。しかしながら行くと決めていたコースであり、歩き続ける。目的地はネズモチ平である。かなり古い痕跡はあるものの、ほとんど気配らしいものもない。カモシカを2頭確認し、餌の冬芽を少し調べる。
主に、ホウノキ・トチノキ・サワグルミ・キハダなどを食べているようだ。
おおむね7時間の歩きであった。

9日。多少足跡らしきものが見えるが条件は良くはない。
昨日のネズモチ行から明けて疲労が残っており、早昼飯を食べてスキー場横から入る。
農道の終点付近の斜面に、うっすらと痕跡が見える。尾根から慎重に上がっていくと、思惑通りウサギが飛び出した。
初の猟かであった。
さらに上部へと上がり、そして下降、何せ足跡がわからない。あくまでも推測の域を出ないが、こんどは下ってみる。もしかしたら・・・という思惑が当たり、近射だったので痛んでしまったが捕獲。
その後はスキー場のゲレンデ方面の下に姿を見るが、逃げられる。

10日。初日の悔しさがあったので、再び福田石材の山伏岩裏へと向かう。
車は持たず、直ぐ近くの小沢から入り込む。しかし、痕跡もなく、けだるい雰囲気のまま、同一コースを歩き、早めに帰った。

11日。最終日だった。
同じコースを周回しても埒が明かないと考え、別なコースを歩くことにした。
浅草山荘の公園の近くに五味沢があり、そこの右岸を歩いていく。ここはかつてエコミュージアムに非常勤勤務していた頃、よく子供達とスノーシュートレッキングで用いたコースであった。
直立したブナが多く、テンの足跡のみであった。
ルートをムジナ沢方面に取り、途中の斜面でおびただしい雪崩れ痕に出くわした。そこからカモシカが飛び出し、よくみると昨日トレースのあった山スキーヤーが鬼ヶ面山に至り、こちらに滑走した痕であった。表面がおびただしく雪崩れるという極めて危険な滑走痕である。
その下部で、ウサギと遭遇したが、眼鏡をたまたま掛けていた為、狙点を外し失中。負傷していたため、何とか回収しなければならないため、追跡。尾根の手前で、かろうじて捕獲。この日も軽いクラストで、この5日間はすべて条件は良くなかった。


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