2011年 5月19日 前毛猛山

 六十里越あたりにコシアブラを採りに行こうかとシロと向かう。六十里に着くとなにやら前毛猛山直下が白く見える。まったく直下まで白くなっているというのはなんと罪な事か。
 、、で、大鳥沢から急遽前毛猛山を目指す事に変更。いつもは目ヤニを流して年寄りくさくなっているシロもせっせとカモシカの足跡探しに夢中だ。
 沢へ入水する事もなく、雪場を行ける。しばらくすると懐かしい滝が現れた。さすがにここは今の時期だとしっかり出ている。右側のゼンマイ道をへつっていく。一度数メートルゼンマイ道を歩いたが、その後はすべて雪である。
 左側のスラブからも大方ブロックは落下しており、さほど危険はないと見る。新緑の中ぐんぐん高度を稼いでいく。
 もう少しで山頂というところで、昔鉈目を入れた2002年の奇怪な岩のところに出た。岩のところには踏み跡のようなものもあり、カモシカなのか人なのかは解らぬが、あれ以来誰かが歩いたのかもしれない。
 そこから薄い薮をこぐと山頂に出た。
 右側を見ると毛猛山への稜線が良い雰囲気で雪をつけている。行きたいな・・と思う心も少々あったが、直ぐ不可能と考える。

 それはそうと、むちゃくちゃな暑さである。あまり暑くて疲労が回復しない。一気に1時間20分で登ってしまったので、息があがってしまっていた。
 10分ほど休んだら、楽になってきたので今度は六十里方面へと下山に掛かる。
 今日の目的は何しろコシアブラが目的なので、きょろきょろするが未だ早すぎてほとんど採れない。左下の眼下には緑濃いブナ林とグリセードでがんがん下れる雪の斜面があり、心はそちらへと動く。まぁ、もうちょっと行ってみて・・と下っていくと、おやおや?けっこうらしき物があるようで、袋の中にはたちまちコシアブラが増えてくる。
 ここの稜線は2年前の9月に薮漕ぎで登っており、いくらか鉈目を入れてある。また、大昔の道型の凹みがうっすらとであるが解り、完璧な薮ではない。
 そんなことで、コシアブラゲットをしながら下ったので、さほど飽きるという事はなかったが、何しろめちゃくちゃ暑くて、早く雪の踏めるところへ出たかった。
 コシアブラも一袋ほぼいっぱいになったので、さすがにどうでも良くなって、少し道外れのところなどはまったく採る気力もなくなっていた。
 六十里に近くなると、雪提が出現し、それを使いぐんぐん下るとたちまち登山道へと出た。
 途中の大きな木を数本切り、めんどくさいので夏道をショートカットしグリセードで一気にトンネル脇の沢に出た。

六十里越大鳥沢9:10  前毛猛山10:30    10:40    着13:10

途中沢の分岐がありました
前毛猛山山頂から毛猛山方面
下りの稜線から前毛猛山直下の豊富な残雪
アズマシャクナゲ(けっこうありましたよ)
だいぶ下に下りてからですが、田子倉湖です

 

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