7月22日 吉ヶ平から大岳ルート貫通

 吉ヶ平林道終点8:35  栃の木平9:07  桂のへつり9:16  山ノ神9:45  上人岩10:02
上合沢出合い10:20  天狗の田11:10  天狗の田乗越し11:35  天狗の田上部11:40
天狗の田上部発12:00  田の倉乗越し12:10  田の倉平12:15  田の倉乗越し12:23
天狗の田乗越し12:37  天狗の田12:50  上合沢出合い13:20  発13:30
上人岩13:45  山ノ神14:00  桂のへつり14:20  栃の木平14:30  吉ヶ平林道終点15:00

前回7/17に、守門岳経由で吉ヶ平ルート偵察のため、田野倉平まで行ってきた。
 今日は早朝に出て、吉ヶ平から入り、田の倉まで繋げようと考えていた。しかし昨晩、総合格闘技番組を見たため起きるのが6時になってしまった。
気分が乗らなければ、番屋山と長岡の鋸山に変更する予定で現場に向かった。
吉ヶ平まで行き、車道が守門川左岸沿いに続いているので、そのまま躊躇わず車を進めた。
途中、自家用車は入れないよ・・・というメッセージなのか、水を通す為のような窪みが深く施されていた。
しかし、我が軽ワゴンは、車高も高く四駆であるためゆっくりと走らせれば腹を擦ることも無く通過。
途中、大池に行くための山道が有った。
 今日は、単独だが朝からうるさいシロを伴っていた。熊除けにもなるので、意外と重宝する生き物だ。
林道の最終地点には、土が盛られ、車は進めないように施されてある。
歩いて直ぐの所に、砂防ダムがあったが随分古いものである。いやらしいヨシの多い泥濘のような箇所を通り過ぎるが、なぜか刈り払いがされてある。道には、小さなコンクリート柱が数10m置きに設置されてあり、どうやらそのための刈り払いらしい。しばらく行くと、刈り払いは無く夏草が覆い茂った予想通りの道となった。
かなり奥まで、杉が植えられていて、昔は車の乗り入れが可能であったと思われるような道幅であった。
しかし、崩落しているところも多く、柱のへつりからはかなり崩落し、川を渡渉する必要があった。
渡渉といっても、時期が時期だけに長靴で十分水が入ることはない。
 とにかく、草薮は猛烈ながら足元を見れば割と明瞭で、昔建てられていたであろう道標も細かく色々な名称で設けられている。
 かなり歩いて、上合沢出会いの道標を確認。そこから田の倉沢を渡渉し、田の倉沢右岸尾根をへつるように高さを稼いでいくことになる。
この辺の沢水は硫黄臭がした。

 25000地図には田の倉沢とは記載がない。また、合沢は25000地図では「会沢」と記載されてある。
守門岳山頂から真北に流れる沢は硫黄沢と明記され、万年雪マーク(現在は万年ではないと思われる)と通常の沢の境目の直左の尾根ピーク1132の左が田の倉沢である。25000地図には、田の倉沢あたりから破線は記載されていない。
田の倉沢右岸を登山道は伸び、25000地図で840付近の平らな地形が天狗の田ということになろうか。
ヒドやゴーロ状の小沢、一部へつり道を繰り返し、1132左鞍部が田の倉乗越しとなる。ガスがなければ、ここからの眺めは圧巻であろう。乗越し南の1070付近は田の倉平。網張直下の崖下の平地が大崩平ということになろうか。

 天狗の田は、主にヨシで満ち、田んぼ状の箇所にはミツガシワが所狭しと蔓延っていた。他には、ことごとく別の植物は見られない。ミツガシワが最盛時には結構良い景色だったと思われる。
天狗の田から田の倉乗り越しまでは怒涛の登りが続いた。体温も上がりっぱなしで、いつもの熱疲労症状の偏頭痛が発生。団扇に代わる物でしばらく扇ぐと大分いい感じになってきた。
休憩地点から少し行くと、ようやく回りの景色が切れ、田の倉乗越しである。
この間来た田の倉平や大崩平も直ぐ傍である。急登を下り、背の高いヒドを下ると、この間来た田の倉平に着いた。
これで、吉ヶ平ルートは全てつながったということになる。すぐさま引き返しに掛かった。

 このルートは、大分前から至ってみたいルートであった。言わば長年の宿題でもあった。
下田山岳会の方々か栃尾の山岳会の方々であろうか、細かく虎ロープや目印が付けられ、多少足を止める箇所もあったが、全てのコースが比較的明瞭であると私なりに感じた。完全な藪漕ぎと比較すればである。
 最初の沢沿いは我慢が必要だが、天狗の田から上部は、かつて守門が火山だったころの爆裂口の真っ只中を抜け稜線に至るという、えぐいがドラマチックなルートであると言えよう。
至る所に道標が建てられたこのコースの丁寧さは、他のルートよりある種熱意が感じられた。踏み跡が稀有なのは忍びない。

守門川の左岸沿いにずっと山道は続いている。
大きな栃の木のあるところに、栃の木平と書かれた道標があった。
ここら辺まで、何かの管理道なのであろうかコンクリートや木製の柱票が施され、
刈り払いがある程度されてあった。

桂のへつりから先は、大分前に崩落したらしく川原を歩くルートとなっている。
幸い、今の時期は水も少ないため、長靴であれば水が入ることはない。

草薮は盛んに伸び、今はこんな感じ。 足元を見れば迷うことは無い。
祠があり、酒などが奉られていた。
美しい渓谷美も見られた。
大きな岩の袂に、「上人岩」とある。



上合沢出会い

天狗の田。何処の山にっても「天狗・・・・」という地名は多い。
天狗が田植えでもしたというのか?
田んぼ状に確かになっていたが、
植えられているように見えるのはミツガシワだけだった。
トキソウなどが無いか調べたが、なかった。

とにかく、間違いそうな箇所には細かく赤テープが巻きつけられていて、随分と助かった。

天狗の田からやや上に登り、再び天狗の田を撮ってみる。
田野倉乗越しから大崩平と網張鞍部を眺める。

大岳はガスに覆われていた。

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