3月5日 ウサギ狩り

 天気予報は、良くなかったがさほど降っていなかったので出猟することにした。
9時過ぎに家を出る頃には、また雪となっていた。
 コーヒー屋さんのフォレストそばの駐車場に停車し、カンジキをつける。数日前に誰かが猟に出たと思われるカンジキの跡が残っていた。しばらくはその跡を辿る。
 猟場に着いてもウサギの痕跡はない。かなり獲られてもう居ないのかも知れない。
杉の植林地に入ると、ウサギの足跡があった。しかし、朝方の雪ではっきりしない。
この辺に居そうだな・・・と、視線を動かすと、その隙に足元から飛ばれた。ウサギは遠くまで離れ、一旦足を停めた。狙いは悪くなかったが、遠いので逃がしてしまった。ウサギの逃げた所在を確認し、遠回りで上から忍んでいくことにし、ウサギの視界から外れ下方から再びウサギの真上に来るべく登る。
正当な攻め方だったが、既にウサギは足を停めずに沢筋を下り、別の山方行へと逃げてしまっていた。
 しばらく行き、二箇所を同時に眺め様子を伺っていたら、最初に立ち寄った場所からウサギは既に逃げ出していた。またやってしまった!!と悔いてもはじまらないのである。
 下方の少し遠い所に比較的新しい留まり跡がある。日光の具合でよく跡が解らないが、結局既に悟られさらに下方へと逃げ足跡が見えた。しかし、このウサギ、どんどん逃げるわけでもなく、杉の袂に留まった。
自分の位置から100mはゆうにある。撃とうかと考えたが、まず当たることは考えられず、玉を無駄にするだけだ。
もう一度地道な作戦で行ってみるか・・・、とウサギに見つからぬよう、別方向に一旦下り、そこから足場の悪い小沢を越えウサギからは見えない斜面を登っていく。雪はいっそう強くなり、 視界がめっぽう悪くなってきた。『はて?さて?、ウサギがいた杉はどれだったか・・・』そう思った時、視界の悪い中ウサギは飛び出した。
一応ウサギの逃げ場を何処にするか考えて寄っていったので、ほぼ計画通りの場所にウサギは走った。
やや遠かったので、三発要したが、焦ってはいなかった。ようやく回収。横たわったウサギにも雪はどんどん降り積もっている。処理し、そのまま真っ直ぐに帰る。
怒涛の雪降りとなったが、近くはスキーで音楽も能天気に掛かっていて、厭なムードはない。
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