5月6日 浅草岳山スキー

 遠方からお越し頂いたお客様2名を雪山に案内する事にしていた。
ただし、Aさんは山スキー、Bさんは壷足と言うことで、山の選択を如何しようか迷った。
今年の雪であれば、多少の藪潜りはあるにしても、さしたる難しさはないであろうと浅草に決めた。
下山も早坂尾根あたりを使い、ゆっくり下ろうと考えていた。
白崩橋の奥まで除雪が入り込んでおり、白崩橋の袂に隙間に車を止めた。
先行登山者は僅か3名ほどのトレースがあるのみであった。
 知り合いのwsなどを見ると、さかんに下越地方の山行き記録が更新されており、どうやら下越の山が今はブームなのかもしれない。
人気の無い静かな山旅が始った。
 林道終点に着き、前方を見上げると、未だ十分雪は斜面に張り付いているのが確認できた。
林道奥の古沢のヒドも未だ使えた。
ここで単独行者が私達を追い越して行った。
ヤジマナ沢の滝が見える所でテレマークのスキーヤーが休憩しており、私達も一緒に休憩する。
休憩後、このテレマーカースキーヤーの方と一緒に行動を共にした。
ヤジマナ尾根取っ付きでは、やはり藪が露出しており、ミニスコップで登りやすいように雪を均した。
スキーをつけ再度出発。
ヤジマナの尾根はかなり藪が露出しており、アイヨシ沢を登る。
ちょうど対岸に桜曽根旧駐車場が見えるあたりまで来て、大休止する
テレマーカースキーヤーは体調が不良なので、自分はここでリタイヤすると言い私達と別れる。
 アイヨシ沢突き上げピークまで来ると、私達を追い越して行った単独行者は既に嘉平与のボッチ近くを歩いていた。
1400m近くでは藪がうるさくなってきたが、スキーを外さなくてもなんとか通過できた。
何と嘉平与のボッチもヘツリで通過できた。
2003年では、4月20日に至っているが、この頃でやっとであった。
前岳に向かって歩いていると、鬼が面山の縦走路からこちらを目指してる2名が見える。
かなり重そうな荷物であるためか、銀山平からでも縦走して来たのであろうかと想いを巡らす。
前岳〜山頂の間の鞍部にかけて、藪が露出しており少してこずる。
ここでスキーを外し担いで山頂に至る事とするが、山頂付近は一面に藪に覆われており、果たして早坂尾根の雪場にたどりつけるか少し不安になった。
 山頂に着き、昼飯とした。
昼飯を食べていると、鬼が面山からの縦走者2名が山頂参りにきた。
プラブーツにピッケル、真っ赤に焼けた肌、数泊の山行きであろうと質問してみた。
やはり銀山平から来たと応えた。
天気にも恵まれ、最高の縦走が出来たのであろう、達成感で叫びたい気持ちを押し殺しているように見えた。
縦走者2名は山座同定のあと、すばやく山頂を後にし、変わって4名ほどの中高年グループがこちらに向かって歩いてきた。
 私達も午後1時を回ったので、出発する事にした。
雪の状態が不明なので、私1人でとり合えず藪の中へ偵察に行った。
多少の藪はあるが、ここなら大丈夫であろうとお二人を呼んだ。
ふと左を見ると、かなり白く開けている箇所があり、ここなら全く藪を潜る必要が無いと確認し、AさんとBさんお二人を呼んだ。
ここでスキーの準備をし、滑り始める。
Bさんもナイロンの敷物で対応、尻セードで滑るがなかなか滑らない模様。
急ぐ旅ではないので、ゆっくり休み休み滑ってゆく。
平らな地形になると、ヒールフリーにし、パスカングで滑る。
早坂尾根の取っ付き付近は思っていた以上に急な斜面であり、Aさんにはデラパーッジュで滑ってもらう。
杉の植林地に滑りこむ場所がいまひとつ確定できない。
が、軽いヒド状になっている地形があり、雪が付着した所はここしかないであろうと見当を付け、お二人に少し待ってもらう。
確認すると、雪は付着していた。
木があるので、慎重に滑ってもらう。
造林地に着くと、意外に良い斜面があり、スキーブーツを少し緩め、テレマークを気取り楽しく林道まで下った。
林道からは延々とほぼ平らな所を滑走して行くが、やはりヒールフリーにしてパスカングで滑っているとなかなか楽しい。
あまり前のめりになると、おっとっとっ・・となる。
バランストレーニングになるし、やはりスキーは遊び心がないといけない。
田代平分岐手前まで行くと、予想通り除雪が開始されており、そこでスキーをまとめる。
車道をガラガラと10分ほど歩き車に着いた。
本日の山行きのため、前日はアルコールを抜いていたため、帰ってからのビールは美味かった。
トップへ
2006年山歩きへ