8月3日 鷹の巣から平ヶ岳

登山口4:45  山道分岐5:00  山道分岐発5:10  前坂5:47  下台倉山鞍部手前6:35
下台倉山手前鞍部発6:45  下台倉山7:13  台倉山8:00  台倉清水8:15  台倉清水発8:30
白沢清水9:03  池の岳10:15  平ヶ岳10:45 平ヶ岳発11:30  玉子石12:10  池の岳12:40
白沢清水13:25  台倉清水14:05  台倉山14:15  下台倉山14:55  登山口16:45

見られた花

イワショウブ・ツルコケモモ・イワイチョウ・ミヤマアキノキリンソウ・ワタスゲ・ノギラン・ネバリノギラン・
ヒメシャクナゲ・ミヤマトウキ・ミヤマホツツジ・ホツツジ・ハクサンオミナエシ・オオコメツツジ・
キオン・タテヤマリンドウ・キンコウカ・モウセンゴケ・イワカガミ・
マイズルソウ・ゴゼンタチバナ・モミジカラマツ・ツボスミレ・ヒロハユキザサ・ミヤマダイコンソウ・
オオバキスミレ・イブキゼリモドキ・シラネニンジン・ハクサンフウロ・ミヤマコゴメグサ・タケシマラン・
ショウジョウバカマ・チングルマ・ニッコウキスゲ・ウラジロヨウラク・コヨウラクツツジ・ハナヒリノキ・
ツマトリソウ・オンタデ・クロヅル・ミヤマニガナ・ミヤマウツボグサ・アカミノイヌツゲ・ハイイイヌツゲ・
ヤマハハコ・エゾシオガマ・ミヤマママコナ・リョウブ・ノリウツギ・ヨツバヒヨドリ・ツルアリドウシ・ギンリョウソウ・
カニコウモリ・コバイケイソウ

 前泊し、5時少し前に出発。
4時頃より、ポツリポツリと先行者達は歩きはじめていた。
下台倉山まではしばらくきつい登りだ。
S氏と共に、交互に先導を入れ替わり、互いのコンディションを整える。

登山道は刈り入れがされたばかりで歩きやすい。
下台倉山から台倉山間までは、尾根筋歩きでありながら、裏に回ったり表に出たりと忙しい。
右奥の遥か彼方の山に、登山道が見えた。
平ヶ岳であると思われたが、あまりの遠さに息をのむ。
台倉山を通過しだらだら下りを下ると、台倉清水があった。
冷たくひんやりとした清水であった。
景色は樹林帯で覆われ、これが延々と続く。
 白沢清水があり、ここからようやく登りらしくなってくる。
樹林帯を抜け、チシマザサの群落となり、高山の雰囲気となってくる。
先行者3名をここで全て追い抜いた。

池の岳に到着すると、ここからドコモに限り携帯が通ずるとの看板があった。
植物もタテヤマリンドウなどがあり、高山色が多くなってくる。
シラビソ林を抜けると、平らな草原の別世界が広がっていた。
中高年のパーティーが記念写真を撮る最中であり、S氏は進んでシャッター係を申し出た。
雨池からの登山者の様である。

S氏と共に山頂を目指す事にする。
かなり遠いと感じるが、30分程で着いた。
先ほどの草原と違い、山頂付近はヌマガヤが生え、あまり標高の高さを感じさせない植生であった。
二人とも木道のテラスを十分使い、贅沢な空間と時間を過ごした。
後に単独行者が着き、しばし話し好きのS氏は色々聞いていた。
45分もまったりと過ごし、一路玉子石に向うことにした。

小沢には、ツボスミレや、オオバキスミレなどがあり、雪が消えた直後の箇所にはコイワカガミもあった。
そこを抜けると、コバイケイソウの大群落があった。
はじめての雪渓を踏み、絶景を楽しみながら玉子石へと向う。
シラビソ・ハナヒリノキ・サラサドウダン・ツゲ類などが適度に調和し、さながら日本庭園のような趣が延々と続く。
玉子石の後ろに池糖が点在し、この景色もいくつかの観光パンフでお目に掛かる風景だ。
S氏のスナップを撮り、引き返す。
 思い思いの構図を二人で撮り、一連の楽園を後にした。

後は我慢較べのような緩登をひたすら下り、或いは登り、コメツガ林を進む。
 ようやく台倉山付近にたどり着くと、雷鳴がする。
早足で歩くが、下台倉山へは遠い遠い道のりである。
ようやく下台倉山へ着き、少し休憩。
下台倉山からの延々とした下山尾根道は、溜息さえも漏れる。
 雷鳴は去り、再び雲は切れてきた。
S氏は足に幾度となく冷却のためのスプレーや張薬を張り、『下りは駄目なんだ』と呟く。
 私は、ここの所の鉄筋運びのせいか、ほとんど足への苦痛はなく、快適であった。

イメージよりもきつい山であったと言うのが、登り終えての印象である。
長いのは覚悟していたが、山をいくつも越える精神的プレッシャーも結構ある。
しかしながら、遠い遠い道のりを越えての楽園は別世界であり、心の底から感動できた。
平ヶ岳は、やはり百名山にふさわしい山と言う気がする。

下台倉山への怒涛の登り 池の岳池糖広場
山頂 コバイケイソウ群落
シラビソ群落 玉子石方面
玉子石

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