7月31日 守門岳

 今日で7月は最後。
重い腰を上げ、妻に仕事を頼み鉄筋を運ぶ事にした。
準備している間も汗が噴出し、これを背負って歩いたらどうなるのかと言う不安の中、出発。
既に大原口には、6台ほど車が停車しており、私の後から3台ほど到着した。
疲れるという感覚はないのだが、とにかく暑く体の各機能がワンランクダウンしているようだ。
後ろから迫る登山者に道を譲る。
 見晴らし台手前で、強烈な直射日光を浴び続け、ついに藪に入りエスケープ。
藪の中で、時間をかけて体温が元に戻るのを待つ。

水場に辿り着き、昼食を摂り、最小限度の荷物だけ担ぎ出発。
二の芝に鉄筋や鉈を下ろし、山頂の藪付近のイボ竹を取りに行く。
荷物がないとぐんぐん歩ける。
夏は荷物はなるべく軽量に・・である。

山頂では、賑やかなランチタイムの食卓が四方八方にセットされている。
うろうろとイボ竹を探している自分がなんだか惨めになってくる。
イボ竹を取り、紐で結び、一礼し下山開始した。

この間登ったばかりであるが、クガイソウが意外に多いとあらためて感じた。
花が開き切る事がないネバリノギラン、綺麗に開花するノギラン。
これに何かの意味があるのであろうか。
 おそらく本日の登山者には見向きもされない対象であろう、モウセンゴケの開花が大分始まっていた。

二の芝に着き、作業を開始した。
イボ竹を繋ぎに使ったりし、なんとか所定の場所までロープを張る事が出来た。
あまり狭くすると、鉄筋で怪我をする恐れもあるので、適当な広さ保たなければならず、意外に難しい。

作業を終え、下山をはじめる。
水場を過ぎたあたりにミヤマウズラが小さな花を付けていた。
ラン科である。
 布引の滝を経由して下る事にする。
途中のリョウブの花を嗅いで見ると、良い匂いがする。
これに釣られてたくさんの虫達がやってくるのであろうか。

布引の滝展望台でザックを下ろし、画像を撮る。
この展望台には、イワカガミとイワウチワが混生している。
そういう場所であらためて比較して見ると、葉がまるで違う事に気付く。
あらためてトリビアの泉であった。

薄暗い遊歩道では、うっとうしいメマトイが寄ってきて目に入りたがっている。
人間の動く瞳をメスと思い突っ込んでくる?と言う話しを聞いた事があるが。
蚊が人間の血を吸うという、蚊にとっての生産性と違い、彼等の行動は実に無意味で生産性がない。
この時期、目にワイパーが欲しくなる。

登山口で、途中リタイヤした方々と少し話しをし、帰路に着いた。

滝の倉沢水場1250m付近
番外 近くの廃田のハッチョウトンボ


トップへ
2005年へ
山塊別へ