2月26日 下田村 ねずみ薬師

 下田村でスノーシュートレッキングのイベントがあり、スタッフで参加した。
下田村の森町小学校の裏山のねずみ薬師を目指した。
参加者は、主に小学生とその親子で、合計30名ほど。
エコミュージアムチーフレンジャーのSさんが、スノーシューの説明の後出発した。
雪は、そこそこ降っていたが、大したた降りではない。
森町小学校の裏の水路を歩いていると、突然ヤマドリのオスが轟音をたてて飛び立った。
開始早々飛び切りのシーンが現れた。
水路の終点から、道らしい地形となっている。
その道には、ウサギの足跡があり、サブレンジャーのOさんの説明に、しばし参加者は足を止める。
ウサギの足跡は平行して同じ所に向っており、交尾を終了したつがいであろうと思われた。
 サブレンジャーのSさんが先頭でラッセルし、旧スキー場跡で最初の休憩とした。
ここら辺は、標高100m前後の地であり、川を挟んで景勝地の八木鼻が聳え立っている。
八木鼻から袴腰への稜線もくっきりと見える。
 子供達は、少し重いスノーシューを履き、少し疲れたようであった。
おもいおもいのおやつを食べ、寛いでいる。
やはり、台詞は決まっていて、『どこまで行くの?』。
しかしながら、今日の子供達は根性があった。

休憩を終了し、今度はサブレンジャーのSさんに替わり私がラッセルを始める。
スノーシューで深雪を歩いても、わずかに膝下程度。
スノーシュー歩きとしては、最も楽しい積雪である。
斜度が20度を超してきたので、九十九折にトレースを刻む。
直ぐ後を付いてくる男の子と会話する。
『疲れないか?』と聞くと、『いろんな山行ってるから大丈夫』と言う。
聞けば、西穂高や槍ヶ岳も踏破したと聞く。
勿論、近所の粟が岳も登っていると言う。
 『頂上、どこ!』と、子供たちの声。
「もう直ぐだ!この急な坂をまず登って!」と励ます。
急登(旧スキー場)を登りきるとピークにはなるが、正式なピークは少し下ってからさらに急登を登りきった後である。
痩せ尾根を過ぎたあたりで、再度休憩。
サブレンジャーのSさんが木の話しをするというので、皆を集める。
山頂が直ぐそこと言うのが頭にあるのか、皆、あまり休まず直ぐに出発となった。
尾根は少し幅が狭いものの、九十九折は可能である。
2回目の休憩地点からものの15分ほどで、ねずみ薬師に到着した。
着いた当初、景色は良くなかったが、徐々に粟が岳の八合目ほどまで見えたり、鞍掛峠方面まで見えるようになってきた。
 1時間半ほどで山頂に着き、11時を過ぎていたが、早めの昼食となった。
我々も、山の同定やら昼食を楽しんだ。

寒い日であったので、早めに昼食を切り上げ、早速下山となった。
先導はサブレンジャーのOさんが先頭で歩いた。
木や動物の話しなどをし、ガイドしながらの下山である。
尾根筋には、狸の夥しいトレースがあった。
 コシアブラに実に良く似た木、タカノツメも沢山あった。
タカノツメが多い箇所が、大白川でもある。
土壌など、関連する事項もあるのであろうか、・・・などと思いながら下った。
下りはもっぱら、滑り台である。
いわゆるシリセード。
何はなくとも、子供達には、こういった滑る事のほうが楽しいようだ。
全行程、正味3時間強。
子供達が居たわりには、割と早かったようである。
到着後、美味しい御汁粉を馳走になり、下田村を後にした。
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