6月24日 二口〜守門岳〜大岳〜二分キャンプ場〜二口登山口

 お客様を桜曽根まで送り、帰ってから支度を整え、二口に向かった。
久々に二口からの登りは、暑いせいもあってか、きつい登りであった。
護人清水で軽く喉を潤した。
未だ、とりあえず喉は乾く事はない。
ブナの二次林の間伐された登山道には、2/10と書かれた看板があった。
川に沿って高度を上げながら、へつるように登山道は右へ右へと登っていく。
登り切ると、今度は少しの下りとなる。
気持ちの良い平らな山道に、谷地平と銘記された道標があった。
少し登ると.、四等三角点があった。
ここから、だらだらと少しづつ高度を上げての尾根歩きとなる。
周りが樹木で囲まれている為、尾根という感じはしないのだが、残雪期には鋭角的な尾根が現われる。
必死に歩き、1時間15分でオカバミ滝に着いた。
5合目、または、1000m‥とある。
この、オカバミ滝からの登りが、なかなか手強い。
しかしながら、守門岳登山に於いては一番のゴールデンルートなのである。
とにかく回りは、樹、樹、樹、前方はとめどなく坂があるのみ。
天国への階段なのか、それとも・・。
急登の連続の30分以上は流石に堪える・・・途中で息を整える。
しばらく歩くと平坦な道となる。
しかし、またまた前方には急坂が現われる。
キビタキの愛嬌のある鳴き声を聞きながら、登る。
 オカバミ滝からおよそ50分、ようやく大岳〜本峰間の分岐に到着。
登山道脇にはたくさんのゴゼンタチバナが咲いている。
生憎のかすんだ天気で、眺望は良くない。
青雲岳に到着すると、爽やかな風が吹いてきた。
この風を浴びる為に数時間かけて登る・・・こんな贅沢はないと思う。
まさに涼風、下界では経験する事のない快楽である。
久々に気持ちの良い風を浴びる事が出来た。
 山頂に着くと、御中年の御婦人2名と男性1名が宴会を終わらせ、荷作りをしている所であった。
挨拶を交わし、残りの弁当を平らげる事にした。
今日は相当汗をかいたので、食欲も湧かないであろうと、弁当の量を減らしてきたのだが結構飯が美味い。
御中年の方々は帰りそうでなかなか帰らない。
先に山頂を後にすることにした。
 網張り鞍部に着くと吉ヶ平ルートの踏み跡が鮮明になっている。
踏み跡を数メートル下ると雪渓が残っており、その下部のヒドを覗くと赤テープがところどころ掬んであった。
かなりこのルートを歩く人も増えているのであろうか。
ヒメサユリとニッコウキスゲが現われ始めた。
このヒメサユリ、ひどいものになると僅か10pに満たない背丈でも花をつけているものもある。
土の中の球根が程よい大きさが故に成せる業なのか、それとも早く子孫を残そうと必至になっているのであろうか。
ようやく蕾をつけ始めたもの、蕾が膨らみ色が現われ始めたもの、ちょうど良く開花しているもの、やや下がり始めたもの、
ヒメサユリに時期はまだまだ楽しめそうである。
 大岳山頂には誰も居なかった。
少し下り始めると、同じ年くらいの男性に会った。
今日は足も疲れず、快調に下っていけた。
キビタキ小屋から下の偽木も、下りは快調そのものであった。
保久礼小屋から左に折れ、砂防堰堤のある林道に下った。
メイン林道に出ると、「守門岳まで210分」と書かれた看板があった。
 約20分アスファルトを歩き、猿鞍橋の駐車場に到着した。
そう言えば、護人清水までの急登途中で、猿の声がし藪が揺れていた。

登山口9:45 護人清水10:10 谷地平10:35 オカバミ滝11:00 11:10  分岐12:00  青雲岳12:15 守門岳12:25
守門岳12:40 大岳13:35 不動平13:45 キビタキ小屋14:10 保久礼小屋14:25 二分キャンプ場14:40 猿鞍橋15:00

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