3月9日10日 ラッセルトレーニング 3/9 4時間30分  3/10 3時間30分

駆除期間が有るので、トレーニングがてら飛び道具とシロを連れて、近くの道路から出発。
午後2時には用の為、帰宅していなければならないので、近くの山にする。
数日前からのドカ雪で、かなり潜るであろうと予想する。
案の定、急斜面だが、僅か100m進むのに25分掛かる。
もう完璧に戦意喪失している。
シロもいつもなら、どんどん引っ張って行くのだが、今回はさすがに私のカンジキの跡を辿っている。
骨の折れる深雪に、てこずっていると、ウサギの足跡が沢山あった。
足跡を眺めて、色々と推理していると少なからず疲れが気にならない。
しかし、ウサギの足跡は意外に多い。
これだけの深雪なので、活動は限られている筈だと思っていたのだが、
昨日は穏やかな雪降りの日だったので、彼らにとっては大分ぬかりにくくなっていたのであろう。
こういう日には、得てして造林地の中に隠れているのであろう。
いつもなら30分で着くピークが、この深雪で2時間掛かった。
完璧に戦意喪失気味で、腹も一気に減ってきた。
朝握ってきたおにぎりをシロにも与えた。
最近、健康に気を使い減塩しているのだが、こういう肉体労働時にはしょっぱいものが欲しくなる。

造林地に入る手前で、シロを手綱を付けたまま離した。
杉の造林地から新しくウサギの跳んだ足跡を発見。
結構寒く、雪もちらついてきたので、ウサギの警戒心は増したようだ。
新しいウサギの足跡の匂いを嗅ぎながら、シロはウサギの跡を追って行く。
しかし、足跡と反対方向へ向かって下りは始めた。
勿論、彼にはウサギの足跡がどっちに行ったのかさえ解らないのだ。
呆れながらシロをののしり、造林地奥へと歩を進める。
直登しようとしたが、滅法抜かりまたまた戦意喪失。
多少距離を歩く事になるが、遠回りして登る。
飯を食った後なので、多少粘りが出た気もする。
相変わらず、深雪は深く、ウサギは足跡のみで、本体にはことごとくお目にかかれない。
今までにも、とっさに飛び出たウサギに対して、何度も失中しているので、一応準備だけはしておく。
下り始めると、つがいのウサギの足跡らしく新しい足跡を発見。
やはり、雪が降り気温も低くなってきたので、完璧に覚醒しているのであろう。
下りながら、期待するが、全く気配は無い。
道路に数100メートルと近づいてきたので、シロを大きな声で呼ぶ。
何回も呼ぶが、全く反応は無い。
またそこら辺で遊んでいるのであろう、構わず道路まで出た。
服を着替え、再度シロを迎えに行ってみるが、まるで気配は無い。
その後、用を済ませ家に戻るが、今がシロは帰っていない。
夜になっても帰らず、明日改めて捜しに行こうと、早めに休む。


朝起きて、いつも居るシロの犬小屋に行ってみるが、やはり帰っていないようだ。
万が一の事を想定し、スコップと60gのザックを持ち歩き始める。
昨日帰ってきたトレースを辿るが、下りを登りで用いる為に、歩幅が合わず、結構疲れる。
それでも昨日の深雪に較べれば幾分歩きやすいように感じる。
小ピークに着くと、シロの足跡を発見する。
しばらく、跡をつけてみるが結局自分の歩いたカンジキの跡に乗ったようである。
どうやら自分の帰る足跡の逆方向に向かって歩いて行ったようである。
斜面を下り始めると、シロを発見。
当の本人は意に介せず、昨日の続きの如く、遊んでいる。
呼ぶと、さすがに解ったらしく、近寄ってきた。
相当腹は減っていたようだ。

考えてみれば、吹雪の日でも覆いの無い犬小屋に居る訳で、昨晩は冷え込んだものの雪は降らずで、
結構遊びに夢中だったのかもしれない。
持参したドッグフードを美味そうに平らげ、さらに欲しがっている。
昼夜遊び続けたシロは、さすがに空腹で仕方なかったのであろう。
シロは食べ終わるまで、自分も少し腹に入れ、時間が早いので少しウサギ探しをする事にした。
シロがまた行方不明になると困るので、一緒に引っ張って歩いていると、なにやらシロは物色している。
どうせ、杉の木の雪でも落ちたのを発見し、それでも見ているのであろうと無視する。
しかし、シロの視線のすぐ傍にはたった今跳んだウサギの足跡があった。
数100m向こうの沢の中に足跡は続いている。
よく見ると、沢の向こうの平らなところをウサギが走っている。
まさか足跡の主のウサギではないであろうと、ゆっくり慎重に歩を進める。
しかし、足跡は上へと続いており、先ほどの走っていたウサギを必死で追いまわしていたのだと落胆する。
前夜は雪も降らず、足跡は沢山あるが居場所の特定は不可能なので、このまま下の車道に出る事にした。
シロの無事は嬉しかったが、すっかり振り回された昨日と今日であり、猟かも無しとはちょっと寂しい。

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