3月29日 早坂尾根〜浅草岳〜白崩沢林道

 地元の山仲間のH氏と、見附のKさんと共にホテル大自然館より歩き始める。
天気も良さそうで、良好な山旅を期待した。
昨日と一昨日も良好な天気であり、沢山の踏み痕が有った。
スノーシューの跡が沢山あり、エコミュージアム主催の行事なのであろうと推する。
田代平入り口付近からは、数本の山スキーヤーのトレースがあり、それを利用しながら林道をひたすら歩く。
かなり気温は上がってきていたが、スキーのトレースのお蔭で、あまりぬかる事はなかった。
林道のアスファルト終点付近から、車道を離れ杉の植林地に入っていく。
悲しい事に、浅草岳にもスノーモービ゙ルの跡が残っていた。
造林地の杉がまばらになってくると、斜面は急登となった。
急登を過ぎると、いよいよ早坂尾根の取っ付きに出る。
ここでは、未だ眺望はさほど良いとは言えない。
取っ付きからさらに斜面を登ると、目の前に大きな浅草岳が姿を現わした。
また、景色も良く御神楽や青里、矢筈、粟ヶ岳、そして、守門山塊が見事だ。
景色を眺めながら、今度は、平坦な雪の砂漠を延々と歩きつづける。
過去にこのルートを山スキーで辿った事があるが、単独ゆえに忍耐が必要であったと記憶している。
目の前にどっしりと本尊様はそびえているのだが、広いから故にすぐ傍に感じるのであり、
実際ははるかに遠いのである。
ほぼ平らな地形を過ぎると、今度は登りとなる。
H氏が、誰か降りてくる!と指す方向を見れば、山スキーヤーが流麗に弧を描きながら下ってくる。
一言挨拶を交わすと、山スキーヤーは流麗に再び滑っていった。
山スキーヤーのシュプールを追いながら、山頂を目指すのだが、Kさん曰く、なかなか山頂に着かない。
あと5分位・・あと10分かな?と適当に誤魔化しているうちに、山頂直下の目印が見えてきた。
早坂尾根取っ付きからは、やはり2時間近く時間を要している。
4年前に1人で来た時には、てれてれと野鳥観察などをしながら、
目いっぱい九十九折での登行であったので、5時間要したのである。
今日に至っては、何と3時間30分で山頂に到着した。
勿論、昨日黒姫に1時間40分で至ったH氏は、息一つ乱れていない。

山頂では、眺望が割と良く、尾瀬燧ケ岳や至仏も見え、昨年の悪夢、毛猛から未丈が岳の稜線もくっきりと見えた。
勿論、それは自己管理の甘さからくるものであり、自分の内なる悪魔に取り付かれただけであるが・・。
 恒例のKさんのスナップに私とH氏も収まり、風が強いのでしばらく下ることにした。
雪は昨年よりも少ない所は少なく、多い所は多いと感じる。
黄砂の影響と風紋で、雪の地形が立体的になり、野趣溢れる美しさをかもし出している。
何回も同じような写真を撮ってはいるが、鬼が面山の稜線はやはり撮ってしまう。
ヤジマナ突き上げピークから少し下った所で、昼食とした。
例の如く、Kさんから美味しい命の水を頂き、守門を眺めながらランチタイムを過ごす。
ランチを済ませ、下っているとスキーをザックに括りつけた人に出会った。
近づいてみると、○口建設工業勤務の○之内氏であった。
話をしていると、もう、山頂までは行かないという。
かなり疲れているようであったし、午後1時を回っていたので止む無しということなのであろう。
今年のヘリスキーに応募したと言っていた。
 ヤジマナ滝の近くの尾根には、毎年ひび割れが発生するのだが、今年はいたって素直な状況であり、
あまり手入れの必要は無いように感じる。
あとは腐れ雪の中を、かったるい足でホテル大自然館まで歩いた。
ホテル大自然館の大駐車場では、4月の第2週に行われる浅草岳スキーツアーの会場用の除雪が行われていた。
ここで遠方から来て頂いた、Kさんと別れ、H氏と泡水を飲みに大雲沢ヒュッテに寄った。
H氏にウサギ汁を振舞った。

コースタイム
ホテル大自然館8:00  エコミュージアム入り口8:50  早坂尾根取っ付き9:45  浅草岳山頂眺め10:00
山頂11:30    発11:35    嘉平与のボッチ11:55  昼食を挟みホテル着14:00

早坂尾根のとっつき部分 早坂尾根下部の雪原
山頂のスナップ 前岳山頂から村杉沢ガッチ
前岳直下から嘉平与のボッチ 嘉平与のボッチからムジナ沢源頭及び左岸ムジナ沢ガッチ

  トップページへ
山塊別山行き記録へ戻る
2004年山歩き一覧表へ戻る