5月9日守門岳

所属山の会の方々が、守門岳登山にやってきた。
大原口から登っていないからだという。
私は生憎、5月6日と7日のハード山行きで、膝の古傷が悪化しており、あまり自信がなかった。
しかし、あれ以来、食事を減らし、体重を少し落としたため、多少良い感じだ。
ゆっくり下ればなんとか守門岳ピストン程度の距離ならば何とかなるだろうと思った。
それに、4月29日に登山道を確認した際に、大きな倒木が登山道を塞いでおり、
あれを早く何とかしたかった。
鋸と鉈を腰に捲きつけ、所属山の会の方々と8時過ぎに登山口を出発した。
登っている最中は全く膝はなんともないようだ。
 4月29日から較べると、緑が多く、雪も大量に解けて、すっかり様相が変化している。
緑は多いが、今年は昨年と較べるとシャクガの幼虫がブナの木にぶら下がっていないような気がする。
去年はそういった虫達が大量発生した年でもあった。
尾根筋を登っていると、オオルリが私達の目の前の木に留まり、ショッキングブルーを見せ付けていた。
見晴台で大休止し、空を見上げるとイヌワシのような鳥が飛んでいる。
イヌワシにしては多少小さいようだ・・サシバかも知れない。
これからは野鳥を見たり、植物を見たり、虫、キノコなど、興味は尽きない。
「なんでだろう?、なぜなんだろう?」いつも、気持は少年に戻っている。
自然のからくりが解かったとき、全てが丸く見えるだろう・・そう思える。

見晴台を過ぎると急登となり、雪も硬いので、ミニスコップでステップを切りながら登る。
アウトドアショップで売られている、素晴らしいスコップに較べると雲泥の差ほど貧弱なものでは有るが、
こんな時は重宝する。
あとは九十九折にして、三の芝〜二ノ芝を経由し山頂手前の尾根に差し掛かる。
山頂手前の尾根は、まだまだ雪は残っているが、登山道もかなり露出している。
3時間強で山頂に着いた。
昨日頂いたチュウハイで乾杯し、喉を潤した。
大岳方面を見てみると、どうやら今日は誰もいないようだ。
しばらくするとお一人、登って来られた方がいた。
 1時間ほどゆっくり過ごし、下り始める。
下りの見晴台手前は特に注意が必要で、再度ステップを切り直したりして、慎重に下った。
エデシ尾根取っ付きから下に、かなりの倒木が見られ、
それを何とか今日うちに片付けておきたい為、皆とここで別れる。
直径30cm近いブナの木をゴム太郎で切るのだから、大変だ。
また、一昨年買った物だから切れない。
小枝から順順に切り刻んでいかないと片付けきれないので、我慢して行う。
最後の大物を切り倒し、ようやく登山道は開けた。
やはりこの頃になると膝が痛み始めた。
来週、なんとしても医者に見てもらわないとまずいと感じる。
これも大切な商売道具だからだ。
登山口に着くと、熊谷ナンバーの御中年紳士が話し掛けてきた。
簡単に雪の状況など説明し、アイゼンなど用意した方が良い旨伝える。

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2003年山歩き
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