4月6日 大岳

所属山の会の山行が4/5はユキワリソウ観賞ツアー、2日目が守門岳雪庇ツアーとなっており、
その間の宴会を実施する為に大雲沢ヒュッテで1泊していただいた。
 朝、7時30分に当日参加の方々も集合し、8時を過ぎた頃出発となった。
天気はよくない。大岳方面はガスで見えない。
当初、ショートカットコースで登るつもりでいたが、前日そこを下見した結果、
遠回りだが大平を経由して行きべきと結論を出した。
結果、約20分ほどのロスタイムとなる。
 結局予想していた通り、保久礼小屋まで、およそ2時間掛かる。
保久礼小屋では、沢山の登山者が休憩していた。
今回、凄く嬉しかったのは、古き良き時代の山スキースタイルの御中年の方々にお会いした事だ。
昔ながらのサイドカーブの殆ど無い長い板をザックにくくりつけ、スキー靴をザックに中に入れての登山スタイルだ。
今では、ディアミール、ジルブレッダ、プラブーツ、テレマーク、テレマーク専用靴、山スキー専用靴など、
足回りは数知れない。
自分もそういうスタイルでスキー登山をしたいと思うのだが、そこまでは投資出来かねているざまだ。
古き良き時代の彼らは、「大岳へスキー乗りにイゴウネッか」と、
それこそ古き良き友人と共にビールを背負っていくのだ。
 そんな、手の平で踊っているような暖かな世界を創造し、心が豊かになった気がした。
そんな古き良き時代のスタイルを、我が所属の会に若干1名存在した。
早く行って、コブを作るんだ!?と、目立つ事に余念が無い、この男に、いつも一票余分に投じたくなる。
 話を元に戻さなければならない。
保久礼小屋を出、長いブナの尾根を歩く。
昨日夜半の雪が樹氷となり、ブナの枝に付いていて美しい。
夜半にはみぞれ状の雪が降り、それが冷えたせいで雪の表面はクラストしている。
既に下りながら滑り始めているグループも有り、かなり滑り難そうだ。
全体としては、かなり疲れがきている様子がうかがえた。
不動平に差し掛かる頃、かなり視界は悪化してきた。
皆そこで立ち止まっている。
山頂まで行く行かないのごたごたがあったが、全員無事に大岳山頂に着いた。
予定通り4時間の行程であり、予想に反して健脚揃いと言うことである。
 帰りも色々在ったが、無事全員3時間強で下った。
今回、リーダーを指名されたが、あまり良い仕事が出来ずその点が唯一悔いが残る。
もう1つの悔いは、遠くから来て頂いた方がたに、守門岳の雪庇を見せてあげられない天気が悔やまれた。
その分、当ホームページで過去のページを御覧頂ければ幸いである。

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