4月14日 太郎助山


コースタイム
セット4足沢口9:20  内檜分岐近辺12:00  発12:30  太郎助山山頂14:15  発14:20
足沢山15:50  足沢口17:20

御客様を9時の只見線に間に合うように駅まで送り、その後ヤマボウシさんと足沢に向かった。
足沢入り口には、熊狩り隊の車が有った。
足沢口を9時20分に出発。
熊狩り隊のトレースを踏みながら急登を行く。
尾根に辿り着くと、昨年より雪はやはり多い。
このルートは、今の時期に歩くと、若干の踏み後が期待できる。
国有林の境界杭の調査ルートとなっており、何年かに1回は測量が行われるからである。
それが、足沢山近辺まであるので、心強い。
足沢山の稜線の突端に辿り着き、しばらく行くと、熊狩り隊に出会った。
熊捜索中に付き取り込み中、申し分けないが太郎助山に行きたい・・・と一応断りを入れる。
逆に熊を見たら、こちらに報告するよう、言われる。
足沢山稜線の突端から足沢山までは、毎度の事ながら殆ど雪は無い。
行きは足沢山を通らず、やや下部をトラバースし、内檜分岐手前の尾根の雪渓の上で昼食とした。
12時を既に回ったので、何か腹の中に収めなければならない。
ヤマボウシさんから頂いた、ビールも1本頂く。
30分ほど休憩し、途中でザックを放り投げ空身で山頂まで行く事にした。
いつもの年なら、藪こぎを強いられるのだが、今年は雪が多いので、何とか雪の上を歩ける。
ただ、ブロック崩壊し、ずたずたになっている部分も有るので、気味が悪い。
浅い積雪の部分だったので大事に至らなかったが、数回亀裂に嵌まる。
一箇所、どうコース取りをすれば良いか、悩む所があった。
毎年一番の難所の部分だ。
目の前のブロックを如何越えるか?そのままではどう足掻いても上に上がれない。
ミニスコップをザックに積んでいたが、デポ済みなので手元に無い。
仕方ないので、腰鉈を引っ張り出し、鉈で雪を四角に切り出したりして、徐々に形を作り、足場を作る。
最後に、木のピッケルを突き刺し、それを掴んで何とか上に上がる。
そこから上は、通常、シャクナゲ林にてこずるが、今日は雪があるのでさしたる苦労は無い。
休憩時間と昼食時間も含め、約5時間で太郎助山頂に到着。
檜岳が迫り、百字ヶ岳のへの稜線も、割とずたずたに見える。
毛猛は、意外にもおっとりと見えた。
未丈が岳は、異国の国の山のように今日は遥かに見えた。
 山頂で互いに写真を撮り合い、すぐ下山に掛かった。
雪は柔らかく、あちこちでブロック崩壊の轟音が聞こえ、堅実に来たコースをしっかり辿った。
デポ地点でザックを背負い、ひたすら昼食地点の冷やしたビールを楽しみに下る。
昼食地点で、酒の肴と共に、強烈に冷えたビールで乾杯、喉を通る冷たい苦味感覚にしばし酔いしれた。
下りは楽でないトラバースを避け、素直に足沢山を経由して下る。
後は時折、馬鹿話をしたりしながら、ゆっくり下った。
イワウチワがかなり咲きはじめていた。

食事中のヤマボウシさん 太郎助山急登のずたずたの稜線・・に見える
百字ヶ岳〜中岳〜毛猛山 檜岳をバックに記念撮影
足沢手前の稜線より、夕焼けの太郎助山

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