2002年3月18日(月)9名 音松荘〜狢沢〜ヤジマナ沢尾根〜嘉平与のボッチ〜浅草岳

4月の第2週に行われる、ヘリコプタースキーの下見の依頼が来たので、8時過ぎに音松荘に集合した。
民宿旅館ホテル関係4名、役場職員4名、元森林官1名の総勢9名の下見である。
8時40分に音松荘をスタートした。
カンジキを携帯する者や、スノーシューを用意する者と様々な出で立ちだ。
皆、入広瀬村の人達なので、最初からぐいぐいと歩く。
浅草山荘の前から登り、音松荘のテレビケーブルに沿って歩く。
途中に、2か所ほどの砂防ダムが施工されている。
9時に造林地をすぐ目の前にひかえた広場に到着。
ここには、ブナの木が数本立っていて、積雪計代わりに、その年どしの雪の量を年号別にマーキングしてある。
やはり、小雪の昨年に較べてもかなり少ないようだ。
造林地に入り、自分を除き8名は歩きコースを進む。
自分はムジナ沢左岸尾根に向かってヘツリながら、ムジナ沢沿いに歩く。
下山コースは昨年同様、白崩沢林道を目掛けて下るのであるが、天候やその他の状況で、ムジナ沢ルートに下る場合も考えられる為に、自分だけ別のルートで登ったのである。
造林地の終点から更にムジナ沢上流目掛けてへつり、ムジナ沢合流点と思しき地点で沢に降りる。
数100m下で、8名は休憩していた。
8名と合流し、ムジナ沢の滝を目指す。
滝は十分に口を開けている。
滝の右側(ムジナ沢左岸)を捲き、再度ムジナ沢へ下る。
「ここで、飯にしようや」と誰ともなく、発せられる。
本日の行程は、実はここまでで、この後ムジナ沢右岸尾根(ヤジマナ尾根)に取っ付き、白崩林道経由で下りながら、マーキングしたりしながら下る計画である。
人数も大勢いるので、自分だけ山頂まで行って様子を見に行って来る、ということで許可を頂き、昼食も摂らず、ムジナ沢右岸尾根を目指す。
時計を確認する。
11時00分。
下りの滑走コースの作業に間に合うようにする為には、かなり急いで山頂まで行かなければならないと思い、結構無理して登る。
ムジナ沢右岸の尾根には、30分ほどで到着した。
右を見れば、村杉沢ガッチがだいぶ近くに見えてきた。
前方の小高いピークを過ぎると、嘉平与のボッチの前衛のピークが見えてくる。
このピークはアイヨシ沢?の源であろう。
そこを登ると、懐かしい嘉平与のボッチが現れた。
五味沢付近の山に較べると、雪の量は比例しないような気もする。
だいぶ無理したので、ここら辺で給水することにする。
やはり1400mを越えた付近なので、風が強く、もって来た防寒着を着込む
本日は、たまたまスノーシューで来たので、へつりの部分を歩く時は、めちゃくちゃ歩きづらい。
よって、嘉平与のボッチはピーク近くを通らざるを得ない。
右手には、今まで見えなかった、鬼が面山山塊が見事に並んでいる。
前岳のピークを越え、山頂につく。
ムジナ沢の滝から1時間15分で山頂に到着した。
音松荘から、約3時間45分掛かったことになる。
いずれにしても、かなりペースは早い。
ザックの中には握り飯が有ったが、昨日のスノーシュートレッキングの残り物の握り飯が有ったので、冷たかったが勿体無いので、それを食う。
お茶を流し込み、急いでデジカメを取り出し、そこら中を撮影しながら下り始める。
山頂から20分で嘉平与のボッチに着く。
ボッチを過ぎると、風は穏やかになり、凌ぎやすくなる。スノーシューは下りで疲れる。
脛の筋肉やら、ふくらはぎの筋肉も少々痛い。
何しろスノーシューの3日間である。
昨日、一昨日と大した歩きではなかったが、連続となると疲れるものだと知る。
白崩林道の造林地上部の尾根が見えて来、数人が作業をしているようである。
急いで下る。
造林地手前の小さな尾根で、隠れるように8人が休んでいた。
ようやく合流。
一緒に下山コースのマーキング作業を行う。
昨年の実績があるので、ルート選定は容易だった。
あとは、林道に沿って滑走すればよいだけなので、あまり必要以上のマーキングは行わず、白崩林道を皆で下る。
ホテル大自然館には、14時15分着であった。
往復で5時間45分。
やはり、春山は早く移動できると感じる。
いずれにしても、スノーシューは下りが難点のように感じる。

当日のコースタイム
音松荘8時30分 造林地入り口9時00分 へつり開始部10時15分
ムジナ沢滝11時00分 ムジナ沢右岸尾根11時30分
浅草岳山頂12時15分 嘉平与のボッチ12時35分 白崩林道終点13時40分
ホテル大自然館14時15分

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