10月30日守門岳見晴台 単独

昨日の雪には呆れた。
昨日未明より、雪は雨に変わったものの、今日もかなり残っている。
雪の量はおよそ察しは付いたが、雪の為か、仕事の予定はなくなり空き日となった。
犬小屋の中で、グータラしている「シロ」に一声かけると、まんざらでもなさそうに尻尾を振ってきた。
「シロ」用のラーメンと、バナナを数本ザックに入れ、出発する。
大原スキー場の第2リフト付近では、約20cmの積雪となり、新雪と紅葉とのコントラストが眩いくらいに美しい。
下祝い沢から上は、どうも自分の車では行けそうも無い。
車を止め、カンジキを持って歩き出す。
9時20分に出発し、登山口まで約25分掛かった。
カンジキでしばらく歩いていると、どうもすかすかする。
よく見ると、踵の部分の紐が切れている。
仕方ないので、壷足で歩く事にし、カンジキはそこに置いたままで歩き出す。
積雪は徐々に多くなり、エデシ尾根の取っ付きまでは、1時間以上要する。
尾根に取っ付けば、尾根筋はさほど雪は無いだろうと思っていたのだが、あまり関係ないようだ。
布引の滝分岐点(エデシ)まで、2時間掛かった。
この辺からどんどん雪の量は増えてきて、とても壷足では進めない状況となる。
「シロ」も自分が行けなくなると、私が道を作るまでじっと待っている。
何とか見晴らし台(標高1100m)まで行きたいと思い、無理やり、歩を進める。
手で前方の雪を崩しながら、さらに膝で雪を踏みつけて、カタツムリのようなスピードで歩く・・・というよりも、動く。
下祝い沢から3時間40分で、見晴らし台手前30メートルまで近づいた。
僅か30メートルか40メートルでしかないが、とてつもなく遠く感じ、実際には30分から40分は掛かると思われた。
午後1時だったので、ここで昼食とする事にした。
雪が無ければ、登山口から小1時間で着く位置である。
こういう場合は、カンジキは勿論、スコップなどで雪を切り崩しながら進まないといけないようだ。
寒いせいか、コンロの湧き具合が鈍い。
サッポロ味噌ラーメンを2個鍋に入れて煮始める。
「シロ」は、その匂いが気になるのか、うろうろとラーメンの周りを徘徊している。
軽く火が通ったので、早速「シロ」にくれた。
雪の上のラーメンの麺を、シロは美味そうにすすり込んでいる。
暑いラーメンをすすりこむが、体は冷えているのか寒くて仕方ない。
30分ほど居て、引き返す事にする。
「シロ」はどんどん下に下ってゆく。
雪がかなり被っているので、どこが登山道なのか今1つ解からない。
したがって、よく滑りよく転んだ。
登山道入り口付近では、義介建設のスノーロータリー車が除雪をしていた。
さすがに未だ10月だからということで、除雪の指示が出たのかもしれない。
スノーロータリー車が通ったあとなので、歩きやすくすたこら、車まで下った。

下祝い沢9:20  エデシ尾根取っ付き10:20  エデシ(布引の滝遊歩道分岐)11:20  見晴台13:00
見晴台13:30  下祝い沢15:00

2002年山歩き一覧表へ戻る
トップへ
山塊別山行き記録へ戻る