7/26 田小屋登山口〜守門岳〜袴腰手前〜守門岳〜田小屋登山口(単独)

これからの日々は、合宿関係の宿泊客で忙しくなるので、その前に田小屋コースから登ろうと思い決行。
この田小屋コースは、昭和30年過ぎに切り開かれたものだそうである。
以前は、割と、ここから登る人も有ったそうだが、今では、各ルートまでの車の乗り入れが容易になったりして、1番静かなコースであるといえる。
細いコンクリート舗装道路を走ると、大きな杉が5〜6本立っている。
ここが田小屋登山口の車乗り入れの最終地点である。
車は、最高3台くらいが限度であろう。
勿論、平日、ここのルートから登る人は限りなくゼロに近い。
一歩登山道に踏み込めば、草はぼうぼうで、これが登山道かと思うほどである。
しばらく歩くと、大池道の分岐に当たり、ここから樹林帯となる。
樹林帯に踏み込めば、尾根目掛けての怒涛の登りである。
急登を過ぎれば前方に本高地沢の対岸尾根が見える。
少し平ら道を歩き、沢筋道へと変わる。
沢の中の登山道なので、何処をどう歩いているのか、よく解からない。
幾度となく、沢を渡り、若干の上り下りを繰り返すと、沢は終了し、へつり風の山道となる。
登りが一時終了すると、本高地沢の源流部分が見え、一瞬だが眺望が開ける。
ここからは、さほど大きくは無いが、ブナの樹林帯が延々と続く。
ただ、登りはきつくなく、あくまでだらだら登りのみだ。
数10mにわたって、再度視界が開けるが、この辺が、入広瀬村穴沢と大白川新田の境目あたりだ。
それを過ぎると、再び樹林帯となり、登山道がトンネル状になっている。
周りは全く見えず、熊でも現れると恐いので、情けないが歌でも歌いながら歩く。
いきなり、前方に視界が開けてくる。
滝の倉沢源流部の草原であり、三の芝とも呼ばれる。
三の芝の分岐に人が休んでいる。
挨拶を交わすが、なんと、知合いであった・・・・といっても、幾日か前、知合ったばかりの人である。
なかなか変わった人で、現在は仕事をしていないのだという。
知合いの人の独壇場で、山の上の演説会が始まってしまった。
時折、相槌を打ったり、自分なりの意見を言ったりしている内に、時間はどんどん過ぎて、40分も話し込んでしまった。
知人は、山頂まで既に行って来ており、後は下山するだけだという。
適当に話を切り上げ、再度スタートする。
本日の目的は、実は他にも有ったのだ。
長年の夢となっている、守門岳山頂から、烏帽子山経由で鞍掛峠までの藪山縦走の下調べが主目的だった。
その第一歩として、なんとしても袴腰まで行きたいと思っていた。
山頂に着いて、軽く昼食を摂り、雲行きも怪しくなったが、袴腰に向かってみることにした。
見た目と全然違い、実に手ごわい藪である。
なかなか前に進めない。
大白川側から眺める守門岳は、基本的には三つこぶのようになっているが、実際に行ってみると、三つこぶどころか四つこぶも五つこぶも有るのだ。
後50mくらいで袴腰に到達するという時に、ガスが発生してきた。
前を見ればきれ落ちている尾根が有り、なんとかたどり着いても、帰りが心配だったので引き返す事にした。
なんといっても道が有る事は、実に有り難いことだとつくづく思うこの日であった。
田小屋登山口7:50 沢筋頂部見晴台8:50 三の芝9:20 三の芝10:00 守門岳山頂10:45
守門岳山頂11:05 袴腰手前50mの個所11:50 守門岳山頂12:10 田小屋登山口14:40

トップへ
2000年山歩きへ
山塊別山行き記録へ戻る